2ちゃんねるを記事にする「怪しげな」J-CASTニュース
(引用元:2ちゃんねる・ニュース速報+板『【五輪】 「石原都知事 vs 姜尚中教授、2ちゃんねるで痛みわけ」…J-CAST』)
亀田祭り、子猫殺し、24時間TV騒動、オーマイニュース炎上。
ここのところ立て続けに2ちゃんねるをネタに記事を書き存在感を増したJ-CASTニュース。2ちゃんねるのニュース板ではソース(基本的に既存メディアの記事リンク)がないと新しいスレッドが立てられない。J-CASTの記事は、祭りを持続、拡大させるのに大いに貢献した。
2ちゃんねるは利用できるものは利用するというスタンスなので、祭りで騒ぐことができるなら、どんなソース元でスレが立てられてもあまり気にはしない。(普段は朝日新聞やゲンダイソースだと「また○○か」などと新聞社批判や記事内容の信憑性を疑問視したレスも多い。)J-CASTのことは、祭りスレでよく使われるソース、くらいしか気にされなかったのではないか。だが今回の記事への反応は通常とはちょっと違うようだ。
問題となったのはJ-CASTニュースが2006年8月31日付けで報じた『五輪誘致 石原VS姜 2ちゃんで痛みわけ』という記事。『姜尚中氏の福岡応援に石原知事反発 「怪しげな外国人」』という朝日新聞の記事に対する2ちゃんねる内での反応を紹介したものだ。J-CASTニュースによれば、在日韓国人の姜教授が「袋叩き」にあうのが「普通」と捉えていたところ、実際のスレッドでは「姜批判と石原批判が同程度に飛び交う」状況だったという。この記事が配信された後、さっそく2ちゃんねるではスレッドが立てられ批判がなされた。
どこが「痛みわけ」だったのか
J-CASTが「痛みわけ」「同程度」とした2ちゃんねる内での姜、石原両氏への批判。これに対して、
「どうみても石原知事優位だったろ。」
「つーか、どう考えても石原の方が上。」
「どうみても2ちゃんじゃ石原圧倒的に優勢だろが。捏造すんなカスが。」
などと、姜氏を批判する声が圧倒的に多かったとする書き込みが多数見られた。
また、J-CASTニュースの代表・編集長が朝日新聞出身という情報から、
「j-castはそろそろ朝日臭を隠せなくなってきたかw」
「J−CAST。本性をあらわしてきた。
長年かけて染まったもんってのは落ちねーな。それとも血か。」
「あのスレ見たけど、異常なまでに石原を叩いてる書き込みは確かにあった。
今日この記事をみて、あぁJ-castの工作員の仕業だったと確信。」
と、編集部の背後関係や、「工作員」の自作自演を疑う「日常的な」書き込みもあった。
J-CASTニュースの記事は、2ちゃんねるの祭りを維持するために欠かせないものだ、との意見もある。特に特定メディアのソースがないとスレッドが立てられないニュース速報+板とは「既に持ちつ持たれつな関係に」なっているという人もいる。
一方で、J-CASTニュースを2ちゃんねるの「コバンザメ」「乞食」「まとめサイト」と冷笑し、強い嫌悪感を示す人も多い。中には、今回の石原都知事の発言に関連させ、
「2ちゃんをネタにする怪しげなJ-CASTがね、生意気だ」
と揶揄する「2ちゃんねら」もいた。
どちらにしても「袋叩き」にあったのはJ-CASTニュースのようだ。今後「2ちゃんねら」が喜ぶような記事を書き続けられるのか。